皆さんこんにちは。都市環境サービスの前田です。今回のテーマは「プラスチックごみは洗って捨てる?正しい分別と環境に優しい出し方」です。プラスチックの容器を捨てるとき、どこまで洗えばいいのか迷ったことはありませんか?

実は、プラスチックごみは洗い方ひとつで環境への影響が大きく変わるんです。間違った方法で洗うと、かえって環境に負担をかけてしまうこともあるんですよ。本記事では、プラスチックごみの正しい洗い方と分別方法について、基礎から詳しく解説していきます。
目次は以下の通りです。
①プラスチックごみは洗う必要はある?
②プラスチックごみは洗うときのコツ
③プラマークって何?
④燃やすごみになるプラ
⑤自治体で違う分別ルール
⑥リサイクルの流れ
⑦プラスチックごみを分別する意味
⑧出すときの注意点
正しい知識を身につけることで、環境にも優しく、手間も省けるリサイクルが実践できます。ぜひ最後までご一読ください。
プラスチックごみは洗う必要はある?
プラスチックごみを捨てる前に、どの程度洗えばいいのか悩む方は多いんです。ここでは、基本的な洗い方のルールについて解説します。
水ですすぐ程度でOK
プラスチック容器の汚れは、水でさっと洗う程度で十分なんです。容器包装リサイクル協会では、水で簡単にすすぐか、布などで拭き取る程度で落ちる汚れであればリサイクルに出せると定めています。
目で見て汚れが分からないくらいになっていれば問題ありません。食器用洗剤を使って念入りに洗う必要はないんですよ。食器を洗った後の残り水を使えば、新たに水を使わずに済むので環境にも優しい方法です。
お湯は使わない方が良い
プラスチック容器を洗うときは、お湯ではなく水を使うことが推奨されています。お湯を沸かすには電気やガスなどのエネルギーが必要になるため、環境への影響が大きくなってしまうんです。
研究によると、水で洗う場合と比べて、お湯で洗う場合は環境への影響が約15倍になるという試算も出ています[1]。汚れを落とすためにリサイクルをしても、その過程で大量のエネルギーを使ってしまっては本末転倒ですよね。水で軽くすすぐだけで、十分にリサイクルに適した状態にできます。

プラスチックごみは洗うときのコツ
プラスチック容器を効率的に洗うには、ちょっとしたコツがあります。ここでは、環境に優しく手間も省ける洗い方を紹介します。
食器の残り水を使う
プラスチック容器を洗うときは、食器を洗った後の残り水を活用するのがおすすめです。新たに水道水を使わなくても、食器洗いで使った水には洗浄成分が残っているため、プラスチック容器の汚れを落とすには十分なんです。
桶やボウルに残り水を溜めておいて、そこにプラスチック容器を入れてすすぐだけで汚れが落ちます。この方法なら節水にもなりますし、環境への負担も最小限に抑えられるんですよ。特に、マヨネーズやケチャップの容器など、口の部分に汚れが残りやすいものは、水を入れてキャップをしてから振ると効果的です。
拭き取りで済ませる
油汚れなどは、水で洗うよりも布や紙で拭き取る方が効率的に汚れを落とせます。食品トレイなどは、食べ物を取り出したらすぐに拭き取ることで、水を使わずにきれいにできるんです。
調理台で使う台ふきんやキッチンペーパーで、容器についた食べ物を拭き取るだけで十分なんですよ。油汚れは水で洗うとかえって広がってしまうこともあるので、先に拭き取ってから軽くすすぐ方が効果的です。使い終わった食用油のボトルなども、逆さまにして一晩置いてから拭き取れば、洗わなくても大丈夫です。
納豆容器は水に浸ける
納豆のパックなど、ネバネバした汚れがついた容器は、しばらく水に浸けておくと汚れが取れやすくなります。食事が終わるまで水に浸けておけば、洗うときにはヌルヌルがさっとゆすぐだけできれいになるんです。
お茶碗をすすいだ水を納豆容器に入れて置いておくという方法も効果的なんですよ。納豆は水に浸けることで粘りが緩くなるので、無理に洗剤を使わなくても簡単に汚れを落とせます。ソースやドレッシングのボトルも、水を入れてキャップをして振るだけで口の部分の汚れがきれいになります。

プラマークって何?
プラスチック容器には「プラマーク」という識別マークが表示されています。このマークの意味を理解することで、正しい分別ができるようになります。
容器包装の目印
プラマークは、プラスチック製の容器や包装に表示が義務付けられている識別マークなんです。このマークは、消費者が何ごみとして分別すればいいのかを分かりやすくするために作られました。
正式には「資源有効利用促進法」という法律に基づいて表示されています。四角い枠の中に「プラ」という文字が書かれているのが特徴です。お菓子の袋、食品トレイ、シャンプーのボトル、レジ袋など、商品を入れたり包んだりするためのプラスチック製品に表示されているんですよ。

対象外のものもある
プラスチック製品でも、すべてにプラマークが付いているわけではありません。プラマークは「容器包装」にのみ表示義務があるため、プラスチック製品そのものには表示されていないんです。
たとえば、バケツやハンガー、定規、おもちゃなど、それ自体が商品であるプラスチック製品にはプラマークは付いていません。また、業務用の容器包装や無地の包装、CDケースのように商品と一体となっている容器も表示義務の対象外です。
プラマークが付いていないからといって、必ずしもリサイクルできないわけではなく、自治体によって扱いが異なるんですよ。
ペットボトルマークとの違い
ペットボトルには、プラマークではなく三角形の中に「1」と書かれた「PETマーク」が表示されています。これは飲料や酒類、特定の調味料用のペットボトルにのみ表示されるマークなんです。
ペットボトルのキャップとラベルにはプラマークが表示されているため、本体とは分けて捨てる必要があります。ペットボトル本体はPETマークの付いたものとして、キャップとラベルはプラマークの付いたものとして、それぞれ別々に分別することが推奨されているんですよ。ただし、自治体によってはペットボトルのキャップを外さなくても回収できる場合もあります。

燃やすごみになるプラ
すべてのプラスチックがリサイクルできるわけではありません。ここでは、燃やすごみとして出すべきプラスチックについて説明します。
汚れが落ちないもの
油汚れや食べ物の臭いが水で洗っても取れないプラスチック容器は、燃やすごみとして出しましょう。マヨネーズやケチャップのチューブ、カレーのレトルトパウチなど、内側の汚れを完全に落とすのが難しいものが該当します。
無理に洗おうとすると、大量の水や洗剤を使うことになり、かえって環境への負担が大きくなってしまうんです。簡単に拭き取ったり、水でさっとすすいだりしても汚れが残る場合は、最初から燃やすごみとして出す方が適切な選択なんですよ。
自治体によっては、多少の汚れがあってもリサイクルに出せる場合もあるので、お住まいの地域のルールを確認しましょう。
容器ではないもの
プラスチック製品そのもの、つまり容器や包装ではないプラスチックは、多くの自治体でプラマークのリサイクル対象外とされています。バケツ、ハンガー、洗面器、おもちゃ、CDケース、文房具などが該当するんです。
2022年4月からプラスチック資源循環促進法が施行され、一部の自治体ではプラスチック製品もプラスチック製容器包装と一緒に回収するようになりました。
しかし、すべての自治体で実施されているわけではないため、お住まいの地域のルールを確認する必要があります。対象外の地域では、これらは燃やすごみや不燃ごみとして出すことになるんですよ。
医療廃棄物
在宅医療で使用した注射器、点滴チューブ、薬の容器などのプラスチック製品は、プラマークのリサイクル対象にはなりません。これらは感染症のリスクがあるため、通常のごみとは別の扱いが必要なんです。
分別の際に人の手を介することが多いため、医療系のごみを通じて医薬品に触れてしまう恐れがあります。在宅医療廃棄物は、医療機関の指示に従って処分するか、自治体が定める方法で燃やすごみとして出すようにしましょう。マスクや一般用の抗原検査キットなども、同様にリサイクル対象外です。

プラスチックごみを分別する意味
プラスチックごみを分別することには、どんな意味があるのでしょうか。環境への影響について説明します。
温室効果ガスを減らす
プラスチックは石油から作られているため、燃やすと大量の二酸化炭素が発生します。分別してリサイクルすることで、燃やすごみの量を減らし、温室効果ガスの排出を抑えることができるんです。
プラスチック製容器包装を燃やすごみに混ぜずに分別することは、地球温暖化を防ぐことにもつながります。集中豪雨や異常な暑さなど、気候変動の原因とされる温室効果ガスを減らすために、一人ひとりの分別が重要な役割を果たしているんですよ。
リサイクルによって新たにプラスチックを作る量も減らせるため、製造過程での温室効果ガス排出も削減できます。
資源の節約になる
プラスチックの原料である石油は限りある資源です。リサイクルすることで、新たに石油を使う量を減らし、資源を有効活用できるんです。日本ではプラスチックの原料物質のほとんどを海外からの輸入に頼っているため、国際情勢によって供給が不安定になるリスクがあります。
マテリアルリサイクルやケミカルリサイクルで再生された原料を使うことで、輸入に頼らない資源の安定確保につながるんですよ。廃プラスチックを国内の資源として活用することは、持続可能な社会を実現するために欠かせない取り組みなんです。
環境負荷を減らす
プラスチックごみが適切に処理されないと、海洋プラスチックごみとなって環境を汚染する原因になります。しっかりとごみ箱に捨てて、正しく分別することで、海洋汚染を防ぐことができるんです。
ポイ捨てや不法投棄されたプラスチックは、自然界で分解されずにマイクロプラスチックとして海に流れ込みます。日本のようにごみの回収システムが整っている国では、ごみ箱に正しく捨てさえすれば海洋ごみにつながることはないんですよ。
分別されたプラスチックは適切にリサイクルされるため、埋め立て地の節約にもなり、環境全体への負担を減らすことができます。
出すときの注意点
プラスチックごみを出す際には、いくつかの注意点があります。以下のポイントを守って出しましょう。
二重袋は禁止
プラスチックごみを出すときは、小さなレジ袋などに入れてから、さらに大きな袋に入れる「二重袋」は避けましょう。小袋の中身を確認するのに手間がかかり、処理コストが増えてしまうんです。
自治体の指定袋がある場合は、その袋に直接プラスチックごみを入れて出します。小袋から出して、一つの袋にまとめて入れることで、選別作業がスムーズになり、リサイクルの効率が上がるんですよ。マンションなどで民間業者が回収する場合は、無色透明または白色透明の袋を使用することが推奨されています。
乾かしてから出す
プラスチック容器を洗った後は、必ず乾かしてから出すようにしましょう。濡れたまま袋に入れると、他のプラスチックごみも濡れてしまい、リサイクルの品質が低下する原因になるんです。
水分が残っていると、カビが生えたり臭いが発生したりすることもあります。洗った容器は、風通しの良い場所に置いて自然乾燥させるか、布巾で拭いて水気を取ってから袋に入れましょう。完全に乾いていなくても、表面の水滴を拭き取る程度で十分なんですよ。
電池などは外す
プラスチック製品を出す際には、必ず電池や金属部品を取り除いてから出しましょう。リチウムイオン電池が使われている製品は、特に火災の原因となるため注意が必要なんです。
電池を外すことができる製品の場合でも、電池を取り除いた後のプラスチック部分がリサイクル対象になるかは自治体によって異なります。携帯扇風機、電子たばこ、ゲーム機などは、リサイクル施設で火災を引き起こす可能性があるため、絶対に資源ごみや燃やすごみとして出さないでください。電池の回収方法については、自治体の指示に従いましょう。
まとめ
プラスチックごみは、水でさっとすすぐ程度の洗浄で十分リサイクルに出せます。お湯を使うと環境への負担が大きくなるため、水を使いましょう。汚れが落ちない場合は、無理にリサイクルに出さず燃やすごみとして処分することが大切です。
プラマークの有無を確認し、お住まいの自治体の分別ルールに従って正しく分別してください。二重袋を避け、乾かしてから出すことで、リサイクルの品質を保つことができます。
一人ひとりの正しい分別が、温室効果ガスの削減や資源の節約につながります。今日から実践できる小さな行動が、持続可能な社会づくりの第一歩になるんです。ぜひ、正しい知識を持って環境に優しいリサイクルを始めましょう。
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